〈〈〈 未知の世界は、マイナスからのスタート 〉〉〉

【勢いだけで、別世界に飛び込むが…】

こんにちわ、タルミックです。

実は、私、電話営業にも携わっておりまして、当時の私は兎に角稼ぎたかったのです。

営業経験はなかったのですが、どうにかなるだろうと、

 

美容業も確かに営業なのですが、まずは技術を提供し、お客様に喜ばれて、その延長で商品をご購入して下さるのです(若い時は、勢いと明るさとパフォーマンスで売れる時もありますが)

美容師は初めに技術ありきで、ヘアスタイルの良し悪しが大前提なのです。　信頼関係が構築されれば、商品だけをわざわざご購入しに来店して下さるお客様もいらっしゃいます。

しかし若かったので、ダイレクトに稼ぎたくて会社員を選択したのです。

 

【朝礼時から、叱咤の嵐】

最初に選んだ会社が営業会社で、リストの中からアポイントを取り、約束時間を設定して、ご自宅に訪問し、商品の説明をしクロージングする学生向けの学習教材の販売ですが、

 

それはもう、大変でした(汗)　一週間の研修を経て、仮入社し現場に入るのですが、超スパルタ営業会社で、朝礼時から、そこのリーダーが吠えまくるのです。

大変なところに来たなと(焦)
しかもテーブルの上にヒトデ型のマイク・スピーカーのような通信機器を置き、それで全国の支店に指令をだし、前日の成績とその日の目標を宣言させるのです。

目標達成していなければ、罵詈雑言、ひどい言葉で罵り叱咤・叱咤・叱咤である……

ひどい言葉で罵られても、支店の人はスピーカー越しなので、まだマシなのですが、こちらの本部の人はマンツーマンで、これでもか！！というくらいに吠えられます。

 

 

そこまで毎日言われても残る人は、やはり実績をあげてるようです。

それとコミッションが良いのです、固定給は殆どないのですが、歩合給が良かったと記憶しています(計算が複雑なので覚えてないのですが)

なので罵詈雑言は辛いのですが、皆さんお金のためと割り切って取り組まれていました。

 

電話でアポイントを取るのですが、リーダーの怒鳴り声が大き過ぎて、電話先の相手の声が聞こえないのです。　この叱咤の声が電話越しに相手に聞こえて、印象が良くないのです(苦笑)

それでも営業にいくためには、アポイントを取らねばならないので、何とか約束をとりつけ、訪問するのですが、

まず交通費がでないので毎回自腹で移動です、これには参りました。　最初は要領が分からないので、手当たり次第電話をして向かうのですから、とんでもない所まで行ったこともありました。

1件の訪問に交通費だけで、電車とバスの乗り継ぎ、タクシーで往復¥3000～4000かかったり(涙)

携帯電話も普及していない時代なので、公衆電話を探すのも一苦労で、成果の無いときの会社への連絡が苦痛でした。

それと、相手が学生なので、訪問時間がどうしても夜になり、ご家族の方が不審がるのです、当然そうだと思います、約束した本人も軽い気持ちで了承してるので

本当に来るとは思ってなかったようで、ご家族の人は「帰って下さい、警察を呼ぶ…etc」先方の仰るのは、ゴモットモなのです(苦笑)

 

【上司の期待も、受け入れるゆとりがなく…】

 

なので手ぶらでよく帰ったものです、あまりにも手ぶらが続くので、直属の上司が一度同行してくれお手本を見せてくれるのですが、

このお手本が、又強引で、先方が玄関のドアを閉めようとすると、

上司も勘違いされたままでは困るとばかりに、玄関の隙間に足を入れて、ドアを閉めさせないのです(焦)、それから先方の誤解を解くための説明だけをして帰ってきた事があります。

この直属の上司が、私に手当たり次第、毎日訪問させてたのは狙いがあり、私に数を経験させてビギナーズラックで良いから、最初の契約を早く取らせて自信をつけさせたかったのだと思います。

冒頭でお話ししたリーダーも同じで、この直属の上司も厳しいのですが、愛のある親切な一面も兼ね備えた人達でした。

でも当時の私は未熟で、この愛を受け入れるゆとりがありませんでした。　固定給も殆どなく、訪問交通費も自腹で、毎日朝礼から叱咤の叫び声でウンザリしており、帰宅後も安らげないのです。

入社時期も真冬で、外は極寒で、心も財布も寒くて、先も見えないし、とんでもないブラック企業に入ったと後悔し、結果もでないまま１ヶ月でリタイアしました。

当時は、それで良かったと思っています。　営業の大変さを心と体に、覚えさせる為にそこの会社たと導かれたのだと理解しています。

 

この会社が、あったから次の会社へのステップになったと感謝しているタルミックです。