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【コンクール出場が、きっかけで】
タルミックです。
20代の頃、初めて美容コンクールに出場した時のことです。
コンクールといっても部門が多数あり、カット・ワインディング…etc
私が出場したのはパフォーマンスという部門で、ウィッグ(人形の首)を使って、自分の好きなヘアースタイルを作るのですが、
テーマがフリーなので、一見やりやすそうなのですが、逆に幅が広すぎて困るのです。
試行錯誤しているうちに、日にちだけは確実に経過し(汗)
困ってるところに、母親から、その年にパリで開催された美容コンクールの写真を見せられ、その中の一枚を指して「このデザインを造りなさい」と言われ
確かに素敵なヘアスタイルで、モデルもプロの欧米人なので見栄えも良いのですが、ウィッグでどこまで近付けれるかが課題でした……
ウィッグなので衣装も着せれないし、どこまでコンクールで通用するのか、疑問でしたが
当時のわたしは、テーマが決まったことで、先に進むことができ、後はデザインを造るだけでした。
コンクール当日は、ある程度までのスタイルは造って持参してよいルールなので、サロンのスタッフとデザイン造りに取り組みました。
因みに母親は、その年のパリのコンクールに日本代表で出場しており、ゴールドメダルを獲得しております《サスガです》
【とにかく私の母は、センスが抜群なのです☆】
ヘアスタイルだけでなく、サロンに飾るディスプレイ・家の玄関に飾るオブジェ・お正月の飾りとか、発想が素晴らしいアイデアマンなのです。
美に関して他の追随を許さない感性を持つ、天性のデザイナーなのです☆
私はコンクール前日まで、スタッフと試行錯誤しながら、何とか形になるところまでは、できたかと思いますが、
今回のコンクールは、自主的に出場したのではなく、全員参加でサロンを盛り上げる趣旨もあったので、特に緊張もなく場の空気を確かめる為の出場でした。
私の狙いは、後日開催される別の団体の人間のモデルを使ったコンクールの出場にありました(残念ながら結果は予選落ち)
さてコンクール当日、舞台裏でスタッフが見守るなかコンクールがスタートするのですが、
ウィッグの施術中に、右隣で何か違和感があったので、横を振り向くと……、
ナンと!! 同じパフォーマンス部門で出場している後輩のウィッグが倒れてくるのです、テーブルにつけてる万力が揺るんだのである(驚)
彼は初出場で、ガチガチに緊張しており、万力の装着が中途半端だったのです。
私も施術中でしたが、とっさに右手で支えて倒れることは防げましたが、
その時のうちのサロンのスタッフ達の方が、その様子を舞台裏から心配そうに見守りながら、皆、首を同じ角度に曲げながら《 アーッ!!》と叫ぶのでした(驚)。
自分の作業に夢中だった私は、倒れてきたウィッグよりもそのスタッフ達のリアクションの方が印象に残っております。
そして無事にコンクールも終わり、その後輩と歓談して、後は審査待ちだけだったのですが
【まさかの○○】
今回のコンクールは飽くまで、サロンのスタッフ間のモチベーションアップの為のもので、
休日出場で疲れてた私は、審査結果などどうでもよくて、すきを見て帰るつもりでした(笑)
私の気持ちを察知している母が、駆け寄ってきて「あんた優勝みたいだから、帰ったらあかんよ(関西弁で)、表彰式まで残りなさい!!」
最後まで残そうと、あの手この手でトコトン引っ張るのである(汗)
そこまで言って、私を残させたいのか……??
と思いながらも、当時のわたしは素直で優しい息子でしたので(笑)、
最後まで残ることに……。
でも表彰式で、
本当にワタシは名前を呼ばれたのです……
優勝 ○○○○殿……
嬉しいというより、驚いてしまいました!!
舞台までの道のりと舞台の上は、まるでアカデミー賞を受賞した俳優のような気持ちで《光栄》でした。
余談ですが、この《光栄》という熟語は、家内と息子の名前の一字づつが入っていまして
息子の名前を命名する時は、まったく意識してなくて、この熟語を目に見るたびに、家内と息子をツインで思い出すのです(笑)
【優勝できなくても、イイのです】
その後、本命のコンクールでは、残念ながら思い入れが強すぎて予選落ち(涙)
その後、コンクールには幾度となく出場しました。
当然、目的は優勝なのですが、優勝できなくても良いのです。
これは綺麗事ではなくて、本心から言えます☆
当時は若かったので、その時は敗北感でイッパイでしたが(苦笑)、
しんどくてもレッスンを続けてきたという裏付けがあるので、普段の仕事が楽になるのです。
これは美容以外の職種でも言えることですが、
イレギュラーを経験することで、普段の仕事を違う角度から見れるようになるのです。
なので通常業務の幅が広がり、新鮮で楽しくなるから不思議なのです(驚)
これは経験した人にしか分かりません、だから若い人にはチャレンジして欲しいのです。
キッカケは何でも良いので、チャンスあれはが新しい事に、取り組むべきです。
勝ち取ることができれば、ベターでしょうが、勝てなくても良いのです、また違った世界がみえてきます《実は、それが大切》。
夢中で取り組んでた20代のタルミックです。

タルミック

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